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テクストを読んで理解する力を養うには、何はさておき、生徒自身に読ませる場面を作る必要があります。やらせないことにはできるようになりません。
生徒にとって一番身近なことろにある「読むべきテクスト」 は教科書ですが、方々で授業を参観してみると、意図的に教科書を読ませている場面には思いのほか出会いません。
国語や英語といった言語系の教科でも、解くべき問いを与えて目的意識を持った読みに取組ませている場面はむしろ少く、地歴公民、数学、理科で教科書を授業内で読ませているのは「珍しい」 と感じるほどです。
グラフや図表、あるいは挿絵などを見せたときも、先回りして先生がうっかり解説してしまったら、生徒は、先生の解釈を受け止めて覚えるだけです。
先生が解説する前に、読み取ったこと、ポイントだと感じたことを生徒に発言させてみるべきです。
他の生徒の着眼点や読み取りの発想に触れることで、生徒は「グラフや図表を読む力」 を身につけていきますが、そんな場面を作れるのは教室だけではないでしょうか。
教科書や資料といったテクストを読めるかどうかは、ポイントになるところに気付けるか、問いになり得るところを拾い上げられるかどうか、だと思います。
こうした力を養おうとしたとき、「注意して読みなさい」「気づけるようになりなさい」 と旗を振ったところで効果は期待できそうもありません。
うっかり先回りして「注目すべきところはここだね」 などと教えてしまっては、生徒が自分で気づけるようになるせっかくの好機を奪ってしまいます。
初期段階では、問い掛けを通じてガイドしながら、教員が初見の問題を解くときに行っているのと同じ観察・整理・思考のプロセスを、生徒自身に体験させることが肝要です。
その後、徐々にガイドを減らし、生徒が自力でテクストを読み、「解くべき課題」 を作り上げられるよう、年間の指導計画を作る必要がありそうです。
一度や二度の練習で身につく力ではありません。中長期にわたる、意図的・計画的な指導が求められます。
テクストやデータを読ませるとき、生徒の側で「読み取ったことを元にして解くべき課題」 を認識していないと、ただ読んでおしまいということになりかねません。
「ちゃんと読んだ?」 と訊かれても、「まぁ、たぶん」 という答えるのがせいぜいかもしれません。きちんと読み取れたかどうか生徒自身が知るためにも、問いは必要です。
また、テクスト/データに含まれる様々な情報のどれに焦点を当てるかは、その時に解くべき課題によって違います。
まずは読ませて、それから問いを与えるという手順より、問いを与えてから読ませる方が合理的かもしれません。
現実の場面では、課題を解くのに必要な情報がすべて揃って与えられているとは限りませんので、読みながら「足りない情報」 の存在に気づき、どこに当たればその情報を手に入れられるか考えることも大切です。
図書館を利用した教科学習などは、この力を養うのに絶好の機会だと思いますが、十分に活用されているでしょうか。
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私自身、まだ一部の問題しか解き終えていませんが、膨大なテクストを素早く読み取り、情報を集約する力が強く求められていることに変わりはないようです。
朝日新聞11/10朝刊の記事で紹介されていた、
資料を読み取る力があり、状況把握ができれば解ける
問われたのは国語力だと思った。普通の政治・経済だったら、知識でこれは違うなとすぐわかるけど、それだけでは解けない
という受験生の感想はまさに当たっていると思いました。
また、読解力は問題の本文や資料を読むとき以外にも、かなりのものが求められそうです。設問条件がきちんと読めるか、採点基準を理解して正しく適用できるかも、これまでにない水準で求められることを、今のうちから生徒にも覚悟させておいたほうが良いかもしれません。
大学入試センターがせっかく用意してくれた動画がありますので、一度見せておいても良いかもしれません。
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授業の進め方や課題のタイプ・難易度を変更するときは、生徒側での難易の感じ取り方をこまめに点検しましょう。
答案に現れた結果(「できた/できない」の比率)だけを見ても、負荷のかかり方を捉えることはできません。生徒に訊いてみて初めて分かることです。
難易度を高く感じはじめて、少しすると得意・苦手の意識に変化が現れ、さらに間をおいて実際の成績にも変化が生じることがあります。
こまめに把握することでこうした変化をできるだけ早く、兆候のうちに捉えることが、後手を踏まない上でも欠かせません。
小テストの余白をもちいてミニアンケートを行うぐらいならそれほど手間は増えないはずです。
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時間の経過とともに、黒板上には正解へのプロセスが順を追って表示されていきます。
問題を解いている生徒は、途中でわからなくって躓きから先に進めなくなったら、顔をあげて黒板を見ます。
そこには次に進むための道標が書き出されているだけに、「ああ、そうか」という表情を浮かべて、また解く手を動かし始めます。
そこまで自力で正解への道を辿れていた生徒も、板書を見て「よし、ここまでは間違っていないな」と安心して先に進んでいきます。
自分がやってきたことが合っているかどうか不安になると、先に進むスピードが遅くなることってありますよね。
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「主体的な学び」は、何はさておき、学ぶことへの自分の理由を持つことが大前提です。
勉強に興味が持てない、将来に夢を見いだせないという生徒もいます。教室は、興味が生まれる瞬間を体験して学ばせる場というスタンスで、日々の授業に臨む必要があろうかと存じます。
また、学び方そのものを学ばせることなしには、教わるまで待つしかない生徒を増やしてしまいます。
もし、教室を見渡して
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